ダイエットというと運動が欠かせないというイメージがあると思います。
また、多くの方がダイエットを始めるにあたって「スポーツジム」に通い始める方も多いと思います。
ダイエットを行うにあたって「運動」と「食事」どちらが重要なのでしょうか?
ダイエットは食事8割、運動2割
ダイエットにおいては圧倒的に「食事」の方が重要です。
何故なら太る・痩せるという結果は日々のカロリー収支で決まるのですが、食事による摂取カロリーがカロリー収支に大きな影響を与えています。
逆に運動によるカロリー消費は意外と多くありません。
もし、体重が60kgの人が30分ジョギングをした場合、消費カロリーは約150kcalです。
それに対して菓子パン1個の平均的なカロリーは600kcalもあります。
その菓子パンのカロリーをジョギングを頑張ることによって消費しようと思うと、120分=2時間もジョギングをしないといけません。
毎日120分ものジョギングを行うのは、スポーツ選手など日頃から運動を行う生活の人でない限り難しいです。
普通に仕事をしたりしている方にはまず継続出来ません。
何故かスポーツジムに行くと太る人達
スポーツジムに行けば行くほど通い続ければ通い続けるほど太ってしまうという方もたくさんいます。
普通に考えると余分に運動した分だけ痩せるはずなのに、何故太ってしまうのでしょうか?
それは「今日も運動を頑張った!」という開放感から余分に食べてしまうからです。
特に友達やご近所さん同士でグループでスポーツジムに通っている方が多いです。
そして、ジムの休憩所でみんなでお菓子を広げて食べていたり、併設されているカフェでケーキやパンをたくさん食べていたりします。
先ほどのカロリー計算のように、1日頑張って運動をして300kcal余分にカロリーを消費したにも関わらず、その後に400kcalのパンや500kcalのケーキをバクバク食べたりしているのでジムに通っても全く痩せること無く逆に太ってしまうのです。
こういう方に欠けているのは「運動によるカロリー消費は意外に少ない」という意識です。
食事内容の見直しがダイエットの第一歩
食事内容を見直し、太りやすいカロリーの多い食品をほんの少しカロリーの低い食品に置き換えるほうが遥かに楽です。
例えば、毎日昼食にカツ丼(1000kcal)を食べているAさんがいたとします。
そのAさんが、もしもカツ丼を親子丼(600kcal)に置き換えた場合、約400kcalものカロリーを削減出来ます。
400kcalというと、ジョギング80分です。
カツ丼を親子丼に置き換えるのはそこまで大変な決断でも、大変な苦痛を伴う内容でもありません。
しかし、毎日ジョギングを80分間もおこなっていくのは相当大変ですし、何より毎日続けていくのは不可能に近いです。
仕事が終わってクタクタになって帰ってきてから毎日80分間もジョギングをする気にはなれないと思います。
だからこそ、普段多く摂り過ぎている食事の内容やカロリーを見直す方が、運動を頑張ることよりも大切なのです!
では、運動が全く意味がないかと言うと運動ももちろん大事です。
運動の効果
運動をすることによって、「筋肉の維持」「ストレス発散」「血行促進などによる健康効果」などプラスの効果が見込めます。
特に「筋肉の維持」はとても重要です。
筋肉が減りすぎると基礎代謝量が低くなって、痩せにくいカラダになってしまいます。
また同時に免疫力も弱くなって病気になりやすくなってしまいます。
ですので、適度に運動を行って筋肉を維持していくのは、健康上とても大切です。
ですが、運動にあまりにもダイエット効果を期待するとガッカリすることになります。
ダイエットにおいて運動はあくまでサブ=補助的な役割を果たします。
最も重要なのは「食事内容の見直し」です。
肥満の大きな原因として「運動量の不足」も原因のうちの一つですが、一番の原因は「食べ過ぎ=カロリーオーバー」だからです。
「1に食事内容の見直し、2に運動」
この順番はとても大切です!!
肥満予防健康管理士
福田 圭亮