今回のテーマは
『ダイエットは食事量を減らすよりも食事のバランスを見直そう!』
です。
ダイエットというと食事量を減らして摂取カロリーを減らすことによって痩せるというイメージが強いと思います。
もちろん食事量を減らして摂取カロリーを減らすことも大事なのですが、「食事バランス」を見直すことも重要です。
現代人のほとんどが食事バランスが乱れている!
一般的な常識として1日3食の食事があって、食事の主食は「ご飯やパンや麺類」という概念があります。
しかし、この主食という概念自体が栄養バランスがおかしくなる原因だったりします。
「え?一体何を言っているんだ?」
と思うかもしれません。
当然ですよね。
「1日3食の食事の中でご飯・パン・麺類などの主食を毎回食べる」というのが常識ですから。
しかし、この常識は本当に正しいのでしょうか?
それでは、検証していきましょう。
現代人はカロリー消費がほとんど無い、「超省エネ社会」に生きている
昔は何をするにも全て人力でした。
畑仕事をするにも、水を汲むにも、家事をするにも、何かを買いに行くにも重労働もしくは長時間の運動を必要としていました。
また、食事をするだけにしても食事の準備自体が現代人からみたら大変な作業でした。
そのような生活の中では膨大なエネルギー(カロリー)が必要でした。
そのエネルギーを産み出す元になるのが「糖質」です。
人間は蓄えてある体脂肪などを「糖質」に変換してエネルギーを得ます。
その「糖質」を手っ取り早く得ることが出来たのが「炭水化物」つまりご飯やパン・麺類・芋類などです。
これらの炭水化物が非常に重要だったので、「炭水化物が主食」という考え方が広く普及していたのです。
しかし、現代生活ではありとあらゆるものが機械化・自動化され生活をするのにエネルギーをほとんど使わなくても済むようになりました。
例えば私の場合で説明します。
私は身長が164cm、体重が54kgで基礎代謝が約1350kcalなのですが、もしも100年くらい前の平均的な生活をしていた場合、消費カロリーが約2500kcalくらいになります。
そして現代の日本人の平均的な生活をした場合1700kcalくらいになります。
驚くことに約800kcalも消費カロリーが減っているのです。
昔は徒歩か走る必要があった移動は電車・車に置き換わり、大変な肉体労働だった農作業はパソコン作業に置き換わり、大変で時間の掛かる家事は電化製品で昼寝をしている間に終わるような超機械化された社会になった結果です。
もし、100年前の人が昔の食事量のまま現代で生活をしたとすると1ヶ月あたり3kg太る計算になります。
この差こそが現代で世界中で肥満が蔓延している原因なのです!
主食という概念を無くし、炭水化物を減らした食事が健康的な食生活の第一歩
賛否両論あると思いますが、私は「主食」という概念はまったくの時代遅れな概念だと思います。
現代の消費エネルギーが極めて少ない、エネルギー(カロリー)を必要としない社会ではエネルギー源となる炭水化物だけを多く摂る意味がないからです。
しかも多く摂った炭水化物から生み出されるエネルギーは使い切れなければ、全て脂肪に変換され体脂肪になります。
現代の生活環境で3食毎回主食(ご飯・パン・麺類・芋類)を食べながら、エネルギーを使い切るのは至難の業です。
ですので、ご飯・パン・麺類・芋類を食べない日があっても良いと思います。
「ご飯・パン・麺類」を減らした分だけ、肉類・魚介類・野菜類・フルーツ類・海藻類を多く摂っていくべきです。
現代人は明らかに「炭水化物過多でビタミン・ミネラル・食物繊維不足」ですので、炭水化物を意識して減らして様々な食品をその代わりに摂っていけばバランスは遥かに改善されます。
多くの科学者・栄養学の専門家が指摘してるように炭水化物(ご飯・パン・麺類・芋類)の摂取量は減らすべきです。
しかし、多くの国で米・小麦・じゃがいもは基幹産業で、膨大な利権・既得権益が存在します。
ですので国が栄養バランス・食事内容を見直すことを国民にアナウンスする事は難しいと思います。
つまり、私達一人一人が「正しい情報は何なのか?」をしっかりと自分から調べていく姿勢が必要という事ですね!
肥満予防健康管理士
福田 圭亮